斜里海浜サケ・マス釣りルール運用結果報告会を開催いたしました

更新日:2025年02月19日

1.日時

令和7年2月5日18:00ー19:25

2.場所

ゆめホール知床会議室1

3.出席者

54名

4.内容

(1)開会ご挨拶(斜里町役場産業部長)

本日は会場及びウェブとも多くの方々にご参加頂き、感謝したい。令和6年度は網走市や小清水町と連携してルールの普及に取り組み、一定の成果を上げることができた。これは釣りをされる方を始めとした多くの方々のご協力によるものであり、感謝したい。サケ・マス資源が減少していく中で不安なことも多いが、どのような取組が出来るのか、皆様からもご意見を頂きながら進めていきたい。

(2)斜里海浜サケ・マス釣りルール運用結果説明

斜里海浜サケ・マス釣りルール運用結果報告内容(PDFファイル:2.7MB)

(3)質疑応答

会場、ウェブを交えて、活発な意見交換が行われた。

尾数を増やしてほしいといった意見もあった一方で、釣人・住民ともルールへの肯定的な意見が多かった。要旨は後述のとおり。

(4)閉会ご挨拶(斜里町産業部長)

本日は多くのご意見を頂いたこと、感謝したい。現在はルールを育てている段階。なるべく早い段階で国や道の制度に基づくルールとなるよう進めていきたい。今後もご理解とご協力を頂きたくお願い申し上げる。

質疑応答要旨
・女性や子どもも含めて3本3尾を認めるのか。(会場)

→一緒に釣りを楽しんでいれば、それぞれに3本3尾が認められる。奥さんやお子さんと一緒に釣りを楽しんでいる様子は、啓発時に頻繁に目にした。

・3匹を5匹、10匹にした場合に、どれだけの影響があるのか。(会場)

→2万人を超える人が訪れており、お一人ずつが釣る数を合わせると相当な規模となり、資源に影響がある。また、多い数を示せば、来訪者自体も増えることが想定され、そうなってしまうと釣られる数も多くなる。

・連休で来ている人が、1日目に釣れなかった場合に、2日目は6尾釣ってもよいのか。(会場)

→あくまでも1日当たり3尾となる。啓発時にクーラーボックスを見せてもらうこともあるが、その際に4尾以上入っていた場合は、昨日の尾数何尾、今日の尾数何尾と確認させてもらっていた。

・このルールを決めるにあたり、漁業者からの要望はあったか。(会場)

→強い要望があった。資源が不安定化している中で、考え方も変わってきている。近年はサケ・マス資源の安定化に果たす野生魚の重要性が認識されてきており、岸際で釣れる個体は、各河川への遡上間近の魚が多いことが想定されるため、過度に釣獲されることへの影響が懸念されている。

・せっかく高いガソリン代をかけて高速代を払っていくのに、3尾では少ない。せめて5尾にできないか。稚魚の放流も税金で行われている。(ウェブ)

→まず誤解があると思うが、サケ・マスふ化放流事業は、調査・研究的なものを除いては、ほとんどが漁業者の負担金で賄われていることをご理解いただきたい。また経費に見合う尾数となると、ガソリン代が上がればもう1尾、飛行機で来ればもう何尾となる。そうではなく、3本3尾で楽しむことに価値を感じる方が来ていただければ良いと思う。

・先ほど、女性や子どもを3本3尾に含めるべきではないとの意見があったが、女性として悲しい。このルールがあったことで、昨年は父と何度か釣りに出かけ、久しぶりに楽しむことが出来た。一緒に釣りをすることで、女性や子どもに釣りの魅力が広まることもあると思う。(会場)

→昨年は女性やお子さんの姿を頻繁に目にした。ルール以前はあまり見られなかった光景であり、レジャーとして楽しんでいるように感じられた。家族で来訪すれば、斜里で食事をする機会もあると思うので歓迎したい。

・リーフレットの地図で、禁止場所は示してあるが、「どこで釣れるのか、どこから入れるのか」といった情報は記載できないのか。(会場)

→利用を促進する情報を示すことは、現状では利用過多となる懸念があり、難しい。ライセンスなど、人数制限が出来る制度となれば可能となる。

・知布泊漁港の禁止場所について、許可制にして釣りをさせてはどうか。(会場)

→現状では制度的に出来ないが、ライセンス制の実現については国や道に求めていきたい。

・3本3尾について、罰則が無いと抑止力が無いのではないか。守らなくても良いと思われないか。(会場)

→現状ではそのとおりであり、制度的な裏付けを現在国や道に求めている。罰則が無いと守らないというのは悲しいことであるが、守ってない方に繰り返しお声掛けをすることが、現状での抑止力かと思う。

・海沿いに住んでいるが、以前は夜の騒音で寝られず、敷地内へのゴミ、糞尿、駐車、果ては焼肉までされていたが、ルール等の対策により改善し、夜寝られるようになった。パトロールが大変だと思うので、負担軽減も考えてほしい。(会場)

→住民生活への影響がある利用については、優先して対応していきたい。パトロールについて、現在のお願いベースでは難しいが、制度化されれば「ダメと決められている」で説明できるので委託も可能となる。

・3匹釣った人が場所を譲ってくれるなど、変化があり、釣り本来の楽しみが戻った気がする。隣町の釣具店で、「斜里はルールがあるから行かない」と声を耳にしたが、良いルールだから全道に広げるべきだと思う。(会場)

→町外の人はほかの釣場を選べるが、町民はそうはいかない。町外の人には抑制的に感じられつつ、町民には許容されるルールを目指した。結果としてアンケートでは町民に肯定的に受け止められており、評価できる。当ルールは、啓発体制の構築が前提となるため、制度化されていない現状では、手放しでは推奨はできない。まず資源が残っている斜網地域で実践し、斜網地域での制度化を国や道に求めていきたい。

・禁止するためではなく、釣場を残すためのルールとしてほしい。(ウェブ)

→町としては、できるだけ釣りを楽しめる環境を残していきたい。ただ、海浜域にはそれぞれ所有者や管理者がおり、複数の法令が関係している場所もある。問題があると規制されることもありえるし、一旦規制されると解除は難しい例が多い。秩序ある利用がされている場合には、そのことを所有者や管理者に伝えていきたい。

・斜里でのサケ釣りを楽しみにしている。現在はサケ釣りを続けられるか瀬戸際の状態だと釣り人は認識するべき。ルールを守ることが釣りを守ることだと、皆が考えなければならない。(ウェブ)

→サケ釣りを大きな楽しみにしている人は多い。そのような方がいることをしっかり認識しながら、様々な問題にどのように折り合いをつけられるか、考えていきたい。

斜里海浜サケ・マス釣りルールに関するアンケート結果報告

斜里海浜サケ・マス釣りルールアンケート結果(PDFファイル:163.3KB)

この記事に関するお問い合わせ先

産業部 水産林務課 水産係
〒099-4192
北海道斜里郡斜里町本町12番地
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